この記事の結論
  • 結論:Webデザイナーの時給は雇用形態で大きく変わり、パート・アルバイトで1,100〜1,200円台、正社員換算で2,300〜2,400円台、フリーランス上級で3,000〜5,000円が目安になる。
  • 理由:デザインやコーディングという同じ作業でも、雇用形態によって受け取る側が負担する社会保険料・営業コスト・不稼働時間の扱いが変わるため、同じ「時給」という単位でも意味が異なる。
  • 確認点:単価を判断するときは時給の数字だけを比べず、請負なら制作物あたりの単価、フリーランスなら手取りベースまで戻して比較する。

Web制作の仕事を時給で考えるとき、「自分の単価は相場と比べて高いのか低いのか」が分かりにくいという問題があります。求人票の時給、フリーランスの月単価、1ページあたりの制作費が、それぞれ別の単位で語られているためです。この記事では雇用形態別・経験年数別・制作物別に分けて、Webデザイナーとコーダーの時給相場を整理します。

以下のレンジは、求人・案件募集で実際に提示されている条件をもとに整理した実務ベースの目安です。 公的統計としては厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)や賃金構造基本統計調査に職種別の年収水準がありますので、公式の数値は末尾の出典から直接ご確認ください。

Webデザイナーの時給相場(雇用形態別)

雇用形態時給相場月単価相場年収目安
正社員2,340〜2,416円447〜460万円
派遣社員1,848〜1,949円350〜420万円
パート・アルバイト1,136〜1,193円220〜230万円
フリーランス(初級)1,500〜2,000円30〜40万円360〜480万円
フリーランス(中級)2,000〜3,000円40〜60万円480〜720万円
フリーランス(上級)3,000〜5,000円50〜85万円600〜1,020万円

同じ時給でも、雇用形態が違えば手元に残る額は変わります。 正社員の場合は社会保険料の半分が会社負担で、有給休暇や研修時間にも給与が出ます。フリーランスは社会保険料を全額自分で負担し、営業・見積・請求といった不稼働の時間には報酬が発生しません。

経験年数別の相場(フリーランス)

経験年数時給相場月単価相場年収目安特徴
未経験〜1年1,500〜2,000円24〜32万円288〜384万円駆け出し・学習中
1〜3年2,000〜2,500円32〜40万円384〜480万円基本的なデザインが可能
3〜5年2,500〜3,500円40〜56万円480〜672万円実績あり・独立可能
5年以上3,000〜5,000円48〜80万円576〜960万円高スキル・ディレクション可能

Web制作エンジニア(コーダー)の時給相場

HTMLコーダー

契約形態時給相場月単価相場年収目安
時給制(アルバイト・地方)1,000〜2,000円
時給制(アルバイト・都心)2,000〜3,000円
月額制(フリーランス)2,500〜4,000円40〜65万円480〜780万円

制作物別の単価相場(請負契約)

請負契約では時給ではなく成果物単位で金額が決まります。時間ではなく成果物で受けるほうが、作業が速い人ほど実質時給は上がります。

作業内容単価相場備考
トップページのコーディング1〜5万円デザイン込みで5〜10万円
下層ページ5,000〜2万円/ページ複雑さによる
LP(ランディングページ)5〜15万円デザイン込みで10〜30万円
コーポレートサイト(5〜10P)10〜30万円HTML/WordPressテンプレート使用
コーポレートサイト(10〜20P)30〜50万円中規模サイト
ECサイト50〜150万円機能による

WordPress特化エンジニアの単価

スキルレベル時給(1人日単価)月単価(週5)年収目安
初級2,500〜3,750円(2〜3万円/日)40〜60万円480〜720万円
中級3,750〜5,000円(3〜4万円/日)60〜80万円720〜960万円
上級5,000〜6,250円(4〜5万円/日)80〜100万円960〜1,200万円

WordPress案件では、基本のコーディングに次の作業が上乗せされることが多いです。

  • CMS設置・テーマ制作:+5〜10万円
  • カスタム投稿タイプの設定:+3〜5万円
  • 検索機能のカスタマイズ:+5〜10万円
  • 保守・運用:月3〜10万円(継続収入になる)

単価を上げる方向:ディレクター・UI/UX

Webディレクター

経験レベル時給相場月単価相場年収目安
初級3,000〜4,000円48〜64万円576〜768万円
中級4,000〜5,500円64〜88万円768〜1,056万円
上級5,500〜7,000円88〜112万円1,056〜1,344万円

UI/UXデザイナー

経験レベル時給相場月単価相場年収目安
中級4,000〜5,500円64〜88万円768〜1,056万円
上級5,500〜7,143円88〜114万円1,056〜1,368万円

時給の数字だけで判断しない

Web制作の単価を考えるときに見落としやすい点が3つあります。

  • コーディングのみの案件は単価が下がりやすい:ノーコードツールや生成AIで置き換えやすい作業ほど、価格競争になりやすい
  • クラウドソーシングの相場は市場全体の相場ではない:入口として使いやすい反面、単価は低めに寄る
  • フリーランスの時給は手取りではない:国民健康保険料・国民年金保険料・所得税・住民税・消費税を自分で納めるため、売上ベースの時給と手元に残る額は別

3点目は特に差が出ます。売上から経費・社会保険料・税金を引いた手取りの計算手順はフリーランスの手取りを概算する計算手順で、会社員との負担の違いは会社員とフリーランスのお金の違いで整理しています。

単価を維持・向上させる方向

  • WordPress+α:PHP・JavaScript・デザインのいずれかを足す
  • 特化型:特定テーマ(Swellなど)やEC構築に絞って専門性を出す
  • 上流へ:ディレクション・UI/UX・PMへ役割を広げる
  • 継続収入:保守運用・顧問契約で稼働と無関係な収入を作る

まとめ

  • Webデザイナーの時給はパート・アルバイトで1,100〜1,200円台、正社員換算で2,300〜2,400円台、フリーランス上級で3,000〜5,000円が目安
  • コーダーは時給制と請負で単位が変わる。請負では成果物単価(LP 5〜15万円、コーポレート5〜10Pで10〜30万円など)で見る
  • WordPress特化・ディレクター・UI/UXへ広げると単価レンジが上がる
  • フリーランスの時給は手取りではない。社会保険料と税金を引いた後で比較する

出典

本記事の時給・単価レンジは、求人および案件募集で提示されている条件をもとに整理した実務ベースの目安です。公的統計の確定値は上記出典で直接ご確認ください。案件の規模・地域・契約条件によって実際の金額は変わります。報酬や契約に関する判断、および記事内で触れた税・社会保険の取り扱いについては、投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて税理士等の専門家にご確認ください。

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Hayato
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